パン屋を営んでいます。味は良いのですが値段が高かったり、様々な理由で1日に10個程度しか売れないような商品がいくつかあります。そう言った商品を魅力的に見せたい場合、どのような方法がありますか?
『1日10個限定』の商品にしてください。
どうせ1日10個しか売れないんですよね?
だったらいっその事、『1日10個限定の商品』にした方がプレミア感が出ます。
10個しか売らないので、その商品での売り上げは変わりませんが、プレミア感を出す事ができれば、ブランディングになります。それが結果的にお店全体の価値が高めてくれて、他の商品が売れるようになるはずです。
たとえば『普通のケーキ屋さん』と『毎日完売する1日10個限定のプリンがあるケーキ屋』では、たぶん後者の方が魅力的に映ると思うんですよ。
そういう情報が「きっと他のケーキもおいしいんだろうな」という想像を掻き立てる。つまり『毎日完売する1日10個限定のプリン』がその他の商品の価値も高めてくれるわけですね。
たぶん1日10個に限定すると売り切れる事もあると思います。でもそこで増やしてはいけないです。『売り切れ必死』の商品にしちゃってください。
プロモーション用商品として置いておくイメージです。
ついでにその『1日10個しか作れない理由』なんかも書いてあれば尚いいかもですね。
「全工程を手作業で行っているため、1日10個しか作れません」みたいな。より価値が高く見えます。
僕たちは、情報を買って、情報を着て、情報を食べる生き物です。「おいしから人気」だけではなく「人気だからおいしい」という図式が成立するのです。人気感を演出する事で本来のポテンシャル以上に「おいしい」と錯覚させる事ができます。
マーケティングにおける必読書『シュガーマンのマーケティング30の法則 お客がモノを買ってしまう心理的トリガーとは』にもこのようなエピソードが紹介されています。
これ以上スノーモービルは必要なかったが、新しいモデルにどんな細かい改良がなされているか、知りたかったのだ。
・・・「年内はこの州全体で6台しか出回らないらしいよ。うちには2台しか入らなくて、1台はもう売れちゃった。」
その瞬間・・・・・・。
「じゃこれ、私がもらうよ」
そう、結局買ってしまったのだ。このパワー溢れる、数少ない最新モデルを所有する限られた人間の1人になりたかった。スノーモービルはこれ以上必要なかったのに、気持ちが勝って結局買うハメになってしまったのだ。(p184−185)
シュガーマンのマーケティング30の法則 お客がモノを買ってしまう心理的トリガーとは
というわけで、『1日10個しか売れない商品』は『1日10個しか売らない商品』にしてみる。いかがでしょうか。
ぜひお試しください。
おすすめ
シュガーマンのマーケティング30の法則 お客がモノを買ってしまう心理的トリガーとは

腕時計が一番売れるお客は、腕時計をすでに持っているお客だと私が気づいたように、フタを開けてみれば、最大の見込み客はほとんどそっくりな商品をすでに持っている人かもしれないのだ。
・・・印刷業者は印刷機を、園芸家は園芸用具を、建築家は珍しい製図具を集めたがるかも知れない。(p166)
読む度に気づきが見つかるマーケティングの必読書。この本自体にもある仕掛けが施されています。絶対に間違いない一冊です。
ザ・コピーライティング――心の琴線にふれる言葉の法則

この絵のどこが変でしょうか?
この見出しの効果のポイントは「好奇心」をくすぐるところにある。読み手に質問しているからだ。どこが変なのかわかってはいても、コピーを読んで答えを確認したくなる。
言わずと知れたコピーライティングの名著。コピーライティングの本はもうこれさえマスターすれば、他は必要ないのではないかと本気で思っています。
どれほど僕がこの本から着想を得たか、付箋の量をみていただければ分かると思います。