何かを覚えたい時に、それを確実に記憶に定着させる方法はありますか?

何かを覚えたい時は、その物事に対して「自分が受けた印象や感想」を思い浮かべてみてください。

つまり、感情を動かすのです。

すごく昔の事なのに、鮮明に覚えていたり、なんてことない一言が未だに心に残っていたり、そういう記憶は誰にでもあると思います。反対に、何回聞いても覚えられないことや、スーパーで買うものを忘れてしまったとか。すぐに忘れてしまったり、記憶に残らないこともありますよね。

その違いは一体何なのか。これは僕も不思議に思って考えたことがあるのです。鮮明に記憶に残っている事とそうでないことの違い、それは感情が動いたかどうかなのです。

ものすごく鮮明に残っている記憶と言うのは、そこに何かしらの感情と言う要素が必ず紐付いています。事実+感情がセットで脳に記録されているのです。

好きな人に自分の誕生日の日にちを1日間違えてたりなんてしたら、一生覚えているじゃないですか。29日生まれなのに、30日に「今日誕生日やっけ?」って言われた事とか。これは自分の話です。

死ぬ寸前にもたぶん思い出される勢いです。

それはショックだったと言う感情が動いたからですよね。自分への興味が思っていたよりも少なかった事に対する悲しさや驚きのショック。こっちはちゃんと7月31って覚えているのに。でも、その誕生日の日にちを間違えたのが好きな人ではなく、赤の他人であったら、いずれその間違えられた事実は忘れ去られると思うんです。なぜならそこまで感情は動かされないから。

例えば、3日前の晩ご飯のメニューが何だったかを覚えてるか覚えてないかの違いは、感動したかどうかで変わってきます。いつもと変わり映えのしないメニューの場合は思い出し辛い。だけど、とてもおいしかったり、楽しかったり、驚いたり、そうした何かしら感情を動かされた要素があったのであれば、何を食べたかしっかりと覚えているはずです。

つまり、何かを脳に刻み込みたい時は、それに対して受けた印象や、感想を自分の中で考えてみる。そうすると事実+感情といった形の記憶にできるので、心に残りやすくなると言うことです。可能であればノートや紙に書く事でより強く記憶には残るでしょう。

例えば何かの本を読んで覚えたい一節があったとします。ならば、自分がその一節を読んで受けた印象や感想をしっかりと思い浮かべてみて下さい。面白いとか悲しいとか、その程度のものではなく、なぜ覚えたいと思ったのか、自分はどう解釈したのか。さらには、筆者の解釈と自分の解釈の違いはなんだろうか、その一節からどのような着想を得たのか、さらに発展させた独自の哲学を練ってみたりなど。

そうすることで、その文章が体験したこととして刻み込まれます。ただ受動的に見聞きする場合とは、脳が受ける刺激としては歴然とした差があります。

過去に体験したことや、学んだ事と紐付けて思い浮かべる、と言うのもかなり有効な手法だと思います。1つの記憶に対して紐付いている要素が多ければ多いほど、思い出しやすくなります。何かのきっかけでどれか1つを引っ張り出してきたら、関連付けられた他の記憶も、芋づる形式で思い出されますからね。そして記憶とは思い出された回数、つまり使用頻度が高ければ長期記憶として保存されます。こうした、感情や関連項目との紐付けが一切なく、単体で物事を覚えると言うのはかなり難しいと思います。

一言で言えば、能動的に記憶に残すと言う事ですね。

そういった意味では「これは絶対に覚えたい」と強く思う事でも、記憶の定着には有効だと僕は思っています。実際に僕も、考えをめぐらせる時間がない場合は、この戦法を使っています。

結局これも「絶対に覚えたい」と言う執念の感情がわき起こって、その事柄に対して能動的に働きかけていると言うことになるので、受動的に得た情報よりも記憶に残りやすいのです。

アウトプットをすることで、記憶に残りやすいと言う話は聞いたことがあると思います。それは結局、インプットした情報をアウトプットする際に、自分の考えや感情と言うものが付加されているので、記憶に残りやすいと言うことだと僕は思うのです。インプットした情報を、そのままコピペのようにアウトプットする事はありませんから、何かしらの変換を行うその際に感情が伴うわけですね。丸パクリにならないように考えを巡らせますからね。だから覚えられる。

その理論を応用し、日常生活レベルで利用するのが「記憶に残したいものに出会ったら、感想を思い浮かべる」と言う方法です。

ぜひお試しください。