スタイリスト歴15年の美容師です。都内のヘアサロンで店長をしているのですが、激戦区なこともあり他にはないサービスや価値を提供できないかと模索しています。何かアイデアをいただけると嬉しいです。

ヘアサロンの新しいアイデアが欲しければ『ヘアサロン図書館』なんてどうでしょう。

要するに、『本が読めて、買ったりレンタル出来る美容院』って事です。これは『本が好き』と言う人をターゲットにして、潜在需要として『会話がしたくない』と言う人も狙っています。

「会話いらないから、髪だけさっさと切って欲しい」というニーズはめっちゃあります。だから1000円カットって市場が生まれたわけですよね。

で、少し前に『会話したくない場合はチェックを入れてください』って項目があるアンケートをカット前に渡す美容室が話題になってて、「画期的!」とか「天才!」とか言われてましたけど、僕は甘いと思っています。あれは『会話をしたくない人』の心理を掴めてないように思うのです。

「会話をしたくない人」ってのは、『会話なし』と言うチェック項目ではなく、会話が起きないことが自然な空気感が欲しいのです。会話をしない大義名分が欲しいのです。

僕がそうだから分かります。あのアンケートを考えた人は、たぶん僕とは反対側に位置する人間なので、この心理が分からないのです。

例えば、繊細で引っ込み思案な人であれば、いくら『話さない』と言う表面上の約束が取り付けられたとしても、周りに気を使うので、スタイリストさんが気になると思うんですよ。「あー今この人に話しかけてはいけないと思われているなぁ」とか考えてしまうんですよね。それは実に居心地が悪いわけです。

『カット中に本が読める』と言うものをサービスにすれば、『話さないこと』が普通の状態になります。『会話なし』を価値として提供したいのであれば、会話をすることが不適切な空間、もしくは会話をしないことが必然の状況というのを準備してあげる必要があります。だから『一蘭』は唯一無二の存在感を放っているのです。店員や隣の人と関わらない事が必然的なシステムですからね。

そして、その本を売ったり、レンタルすれば良いのです。

そこで、読んでる本を買えたりレンタルできるようにすれば、それまでは何も生み出さなかったヘアカット中の時間を「商品を売り込む時間」にすることができます。別に美容室だからといって、シャンプーやスタイリング剤しか売ってはいけないと言うルールはないでしょう。本も自社の商品にしてしまうです。

レンタルなんて、次もまた来店する動機になるのではないでしょうか。

ぜひお試しください。